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BOOKS アイデアや閃き、生き方を教わる本の紹介
自己啓発やビジネス指南書、ハウツー本ではなく、その確固たる生き方や働き方、こだわりや技術、鉄の決意に満ちたポリシーに読んでいて胸が熱くなるような本の紹介をしていきます。
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家具をつくる、店をつくる。そんな毎日。
-MAKING TRUCK-
大阪の旭区に新森にある家具工房『TRUCK』のオーナー2人による、設立前後の物語を綴ったメイキングブック。
現在絶大な支持と強力なファンを持つ家具ショップに成長した『TRUCK』だが、オーナーの2人は「マーケティング」や「ブランディング」などという販促セオリーには全く無頓着かつ無関心である。それがゆえに創り上げられた『TRUCK』は誰もマネの出来ない、唯一無二のセンスとフィーリングに満ちた空間とプロダクトを展開している。数あるビジネス指南書や開店ストーリー本とは一線を画する独特の温かさと、頑固さを持って語りかけて来る。そこには「やりたいことをやってるだけ」という計算も目論みも使命感でもない、自然体極まりない姿勢があるだけ。「センス」というのは「ブランド」になり得るものなのだと本書で実感する。
現在は家具はもちろん『BIRD』というカフェ・レストラン も展開。週末には行列が出来るので時間や場所はしっかり調べてから行くことをおすすめする。 |
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自分の仕事をつくる
働き方研究家と名乗っているだけあって、著者の西村佳哲さんは本書で様々な「やりたい仕事をしている」人たちを取り上げている。その職業は多岐に渡り、フリークリエイターはもちろん、職人さんから会社員まで実に色々な人たちに根掘り葉掘りのインタビューを敢行している。
その人たちに共通しているのは"いい仕事をしている"こと。しかも活き活きと、自分の仕事を心から愛し、使命感や誇りを持って天職に取り組んでいる様子は、自分にとって仕事とはなんだろうか、自分のやりたいことは何だろうかと、改めて自問自答させてくれる良書といえる。
文庫本化にあたって、単行本読者からの批判的な感想を掲載し、それに対して応えている加筆箇所がある。わざわざこんなことをする著者なぞ見たことが無い。単に一方的に発信するだけでなく、寄せられる意見に大して真摯に対応する、対応できる著者の誠実さや真剣さが伝わってくる。 |
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ヒット商品のデザイン戦略を解剖する
ヒット商品には理由がある。1つは文字通り良い商品であること、1つは宣伝が巧みであること、そしてもう1つがデザインされていること。デザインというのはカッコイイものとかお洒落なものという意味ではなく、商品やブランドに合った、独自のビジュアルや印象を持たせるものだと思う。
本書ではソフトバンクからゼロハリバートン、ホンダや明治製菓のような超有名企業のヒット商品に、クリエイター(主にクリエイティブディレクター、アートディレクター)がどう関わっているかを紹介している。そこにはブランドの立ち位置やポリシー、ターゲットに基づいた緻密なブランディングと、場やインパクト、多様なツールに見られるマーケティング戦略を見事に料理している様を観ることができる。ソフトバンクを手がけた大貫卓也氏の「デザインができないとブランディングはできない。ビジョンをデザインに落とし込むことができるかどうか、着地をイメージできるかどうかはとても重要」という非常に的確なコメントをされている。クリエイターだけでモノは売れないが、クリエイターの力を借りることで加わる打撃力は、ヒット商品をさらに盤石なものにできることを物語っている。 |
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ガバガバ儲けるブランド経営
若干引くほど下品なタイトルではあるが、この本はブランド関連のなかでは際立って分かりやすく、かつ実践しやすく、想像しやすい、中小企業の経営者には必読の本だと断言する。ブランドとは建前や存在意識などではなく、あくまでビジネスの手法であり、商売をしやすくする売り方の一環であるという筆者の指摘は読めば読むほどに共感できる。
その『売るための指針』を定めたうえで、どうやってオペレーションしていけばいいかもきちんと述べられている。個人的には中小企業の経営者ではないので、中小企業の経営者にとってどういう人材が必要か、ブランド経営を遂行する上で、経営者の役に立つにはどういうキャパシティと能力を持っていればいいか、ということを考え、探ることに役立った1冊となった。 |
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路上の弁護士(上・下)
映画化された『ペリカン白書』や『レインメーカー』で有名なジョン・グリシャム著書の、巨大法律事務所に所属する売れっ子弁護士がとある事件を境に、弁護士としてもプライベートでも全く違う道を歩みはじめ、色んなものを失いながら行きてゆく生き様の長編小説。
これを読んで遺伝子のスイッチの 話を思い出した。金メダリストやノーベル賞を受賞する人と我々一般人の遺伝子は生まれながらにどれだけ違うのかという研究がされていた、その結果は遺伝子の違いは1%以下。つまり全然違わないということ。人間は行きて行く過程において、『何か』をキッカケに遺伝子のスイッチが入るらしい。それは人との出会いや、ポジティブシンキングのほかに、環境を変えたりすることもそのスイッチになるらしい。この本の主人公マイクルは自分のキャリアも私生活も捨てて、自分の信じる道を歩み始めることになる。女性には若干理解できないかもしれないが、男は皆こういう生き方がしたいと思っている。そしてどれだけ本気で志したかによって、前述の『遺伝子のスイッチ』が入るものだと思う。そのスイッチが入った瞬間からもう迷いもなく、目標に向かって邁進していくことになる。それまでに失ったものも、その過程によってそれ以上のものを手に入れることになる。本書は小説ではあるが、実際にこういうスイッチライフを経験し、実際にそうやって充実した毎日を送っている人は世界中にいるはずである。 |
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ゼロマイル
建築家で写真家、エッセイストの稲葉なおとさんの初の著書。
落ち目のカメラマンの主人公がアメリカ・フロリダへの撮影の仕事に、8歳の息子を同行させフロリダ最南端のゼロマイルを目指す。という何て事もないストーリーの説明しかできないことがもどかしく感じるほど、この小説の内容は説明しにくい様々な要素や魅力が詰まっている。まず単純に、父が幼い息子と2人で旅行することがどれだけ非現実的かということ。大人では解決できない、感じられない、子どもならではの感受性やエピソードはもはやフィクションのレベルを超えた現実的なものとして捉えてしまう。その辺りは読んでもらえば全て分かると思う。個人的に感じた一番のテーマは子どもを持つ人には理解できると思うが、子どもによって親(大人)も成長させてくれるというところ。もう30代40代になったいい大人は、ある意味人の言うことを段々聞かなくなるし、怒られることも少ない。主観に凝り固まってしまっている人間も少なくない。それが子どもや家族の存在によって、それを溶かし、自分の考えを改めて再考させられるキッカケになることは確実にあると思う。終盤に出て来るおばあさんの「子連れで旅をできる、しかもふたりだけで。
それがどれだけ幸せなことか、あなたは理解してないでしょ。 息子さんに感謝しなさい。随いて来てくれる子どもがいる、 それは子どもがいるひとにとっても、いないひとにとっても
夢のようなことなのよ」 というセリフの重さが分かる人には必読の一冊。 |
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